リハビリ機器の紹介③頸椎・腰椎牽引装置

頸椎(首)や腰椎(腰)を秒単位で引っ張ったり,緩めたりが間欠的に繰り返される牽引装置で,主に組織損傷の回復期から慢性期の方に適用されます.ただし,牽引-休止を繰り返すため,安静目的の方には使用できないため,組織損傷の急性期には禁忌となります. 牽引の効果としては,痛みやしびれの原因となっている頸椎・腰椎のストレスを除去したり,循環を良くすることで,その症状を和らげることが挙げられます. 「効果が無いような気がするからもう少し強くしてほしい」との声を時々聞きますが,頸椎は7~8kg,腰椎は体重の1/4位からスタートして徐々に強さを増していきます.いきなり強くしてしまうと首や腰に余計な力が入り,牽引の効果が無くなってしまいます. なお,牽引療法の開始には医師の診察・指示が必要となります.首や腰の痛みがなかなか取れず牽引療法を試したいという方は,一度医師に相談してみてください.