らいおんコラム:腰痛の原因―多裂筋との関わり―

こんにちは!沖縄県出身 理学療法士の下地です!
今回、私が勉強した腰痛と多裂筋の関わりについてご紹介いたします。

腰痛の原因は?

研究にてMRIの結果から腰痛の原因として多裂筋の萎縮が8割であると報告されており、多裂筋の機能不全と腰痛には深い関わりがあるとされております。

※萎縮とは:筋肉への循環が滞り、上手く力が発揮できない状態。筋肉が痩せた状態のこと

多裂筋とは?

多裂筋とは、首~腰にかけて背骨のすぐ横を縦に走行する筋肉のことで、背筋をまっすぐに保つ筋肉である脊柱起立筋の一つに含まれております。また、多裂筋の萎縮は脊髄神経とも深い関わりがあると言われています。

脊髄神経(脊髄後内側枝)とは?

脊髄神経とは脊髄から左右に出る末梢神経のことを指し、背骨に沿って縦に走行しております。脊髄神経はその後、前(枝)と後(枝)に枝分かれしており、さらに細かく見ていくと後枝は内側枝と外側枝に分岐します。
内側枝と外側枝は血管も並走しているため、筋肉への栄養を供給しているため、何らかの障害がここで生じると、筋肉に対しても影響が及びます。そして、ここでの脊髄神経後内側枝が多裂筋と密に関わりがあると言われています。
脊髄神経後内側枝は、多裂筋の感覚や分布している腰の皮膚の感覚も担当しているため、何らかの影響を脊髄神経後内側枝に与えてしまうと、これらの担当している役割を果たせなくなってしまった結果、多裂筋をきっかけに腰痛を引き起こす可能性があります。

治療介入

我々らいおんハートクリニックでは、腰痛患者の8割の原因とされている多裂筋や他の様々な筋肉を細かく触り分け評価することができ、当院で力をいれているMPF療法を使って障害された筋肉、神経に対して直接刺激を与えることで循環の改善を図り、筋肉の萎縮を回復させることで、元の筋肉が機能する状態へ戻し痛みを取ることができます。