らいおんコラム:スポーツ現場における足関節捻挫の問題
こんにちは!岩手県出身、理学療法士の鈴木です!
皆さんは今までで捻挫はしたことありますか?一度は経験があるのではないでしょうか。
今回はその中でもスポーツ現場における足関節捻挫の事について記事を書いてみました!
- 1.足関節捻挫の概要、問題
- 2.復帰までの期間
- 3.必要な足関節の機能
- 4.急性期から競技復帰までのトレーニング内容
1.足関節捻挫の概要
- ・全スポーツ外傷の約20~30%が足関節外側靭帯損傷
- ・スポーツ傷害全体の約45%が足関節捻挫
2.復帰までの期間
- ・高校生アスリート→約90%が1週間で競技復帰していますが、50%以上の再受傷率。
- ・プロチーム→復帰までで16.3日かかり、再受傷率は15.5%となります。
なぜここまで大きな差が生じてしまうのか?
3.必要な足関節の機能
靭帯の修復には6週~3ヶ月もの期間がかかります。1週間では構造的安定性は得られません。また、過度な固定と安静は力学的な強度を低下させます。
そこで、足関節の筋力や可動域向上による機能的安定性の獲得が必要になります。適切に管理されたプログラムによって再発防止を目指します。
治療内容例
- ・足関節各可動域向上
- ・マルアライメントの改善
- ・荷重位可動域の改善
- ・動的バランス機能改善
4.急性期から競技復帰までのトレーニング内容
急性期は最優先として、圧迫とアイシングが最重要です。
そして、片脚立位→スクワット→ランジ→アンクルホップ→サイドホップという順に痛みがなくなったらステップアップしていきます。
完全復帰する際のチェックポイントとして、
- ・痛み
- ・足関節機能(可動域、筋力・筋持久力、筋パワー)
- ・バランス
- ・パフォーマンステスト
- ・主観的不安感
これらの要素をクリアしながら競技復帰を目指していきます。