変形性股関節症
軟骨の摩耗などにより骨盤の臼蓋(股関節の受け皿のような部分)と大腿骨の骨頭(先端が丸くなった骨)が変形し、痛みや動かしづらさ、歩行障害、両足の長さの違いなどが生じます。
症状
変形性股関節症の症状は、股関節周囲や足の付け根の痛みと可動域制限です。症状初期は立ち上がりや歩き始めに脚の付け根に痛みを感じます。進行すると、その痛みが強くなり、場合によっては持続痛や夜間痛に悩まされることになります。
原因・メカニズム
加齢や過度の運動、体重の増加や外傷などによって、軟骨の変性や磨耗、骨同士のこすれあいがおき変形へつながります。他にもは、遺伝的な要因で先天性股関節脱臼や先天性臼蓋形成不全により股関節が変形しているケースが多くみられます。治療
・保存療法として運動療法や物理療法、薬物療法が行われます。体重増加による症状に関しては、減量で股関節の負担を減らすことが重要になります。
・急性疼痛に対しては、安静と除痛に加えて痛みがない範囲での運動療法を行います。