変形性膝関節症は年齢のせいだけじゃない
こんにちは。理学療法士の鈴木です。
今回は、外来やリハビリの現場でよく耳にする
「もう年だから膝は仕方ないですよね」
という言葉について、少し整理してお話しします。
結論から言うと、
変形性膝関節症は「年齢だけ」で起こるものではありません。
変形性膝関節症=加齢現象?
確かに、加齢は変形性膝関節症のリスク因子のひとつです。
しかし、それだけで発症や進行が決まるわけではありません。
実際には、
- 同じ年代でも痛みが強い人とほとんど症状がない人がいる
- 画像上は変形があっても、日常生活に支障がない人がいる
こうしたケースは珍しくありません。
⇒「年齢=痛み」ではない、という点がまず重要です。
変形性膝関節症に関与する要因
研究では、変形性膝関節症には複数の要因が関与する多因子疾患であることが示されています。
主な要因としては、
- 体重増加・肥満
- 筋力低下(特に大腿四頭筋)
- 関節アライメント(O脚など)
- 過去の外傷や手術歴
- 動作や歩き方のクセ
- 身体活動量の低下
などが挙げられます。
つまり、生活習慣や身体の使い方が大きく影響する疾患なのです。
画像の変形=痛みの原因とは限らない
膝のレントゲンで
「軟骨がすり減っています」「変形しています」
と説明を受けると、不安になる方は多いと思います。
しかし、研究では
画像上の変形の程度と痛みの強さは必ずしも一致しない
ことが繰り返し報告されています。
このことからも、
- 痛みは「構造」だけで決まらない
- 動作・筋機能・負荷のかかり方が重要
であることが分かります。
理学療法で重視する視点
理学療法では、単に膝関節だけを見るのではなく、
- 立ち上がりや歩行動作
- 股関節・足関節の可動性
- 下肢筋力のバランス
- 日常生活での膝への負担
などを総合的に評価します。
特に重要なのは
- 「膝にどんな負荷が、どの場面でかかっているか」
- 「その負荷をコントロールできる身体機能があるか」
この視点です。
適切な運動療法と動作指導により、
年齢に関係なく症状が改善するケースは多くあります。
「年齢のせい」で片づけないことの大切さ
「もう年だから仕方ない」と考えてしまうと、
- 動かなくなる
- 筋力が落ちる
- さらに膝への負担が増える
という悪循環に入りやすくなります。
一方で、
- 正しい知識を持つ
- 適切な運動を行う
- 身体の使い方を見直す
これだけでも、痛みや生活の質は大きく変わります。
まとめ
- 変形性膝関節症は年齢だけが原因ではない
- 生活習慣や身体機能が大きく関与する
- 画像所見と症状は一致しないことが多い
- 適切な理学療法で改善が期待できる
「年齢のせい」と決めつけず、
今の身体でできることに目を向けることが大切です。
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