腰椎椎間板ヘルニア
こんにちは。理学療法士の鈴木です。
今回は、臨床でも相談の多い「腰椎椎間板ヘルニア」について、
「正しい理解」と「リハビリの考え方」をお伝えします。
腰椎椎間板ヘルニアは、
「手術しないと治らないのでは?」
「一生付き合わないといけない?」
と不安を抱えやすい疾患ですが、実際には保存療法で改善するケースが非常に多いことが分かっています。
腰椎椎間板ヘルニアとは
腰椎椎間板ヘルニアとは、
椎間板の髄核が線維輪を破って、または膨隆して神経根を圧迫、刺激することで、
- 腰痛
- 下肢痛(坐骨神経痛)
- しびれ
- 筋力低下
などの症状を引き起こす状態を指します。
特にL4/5、L5/S1レベルで多く発生することが知られています。
画像所見=症状ではない
ここはとても重要なポイントです。
MRIなどで「ヘルニアがある」と診断されても、
画像所見と症状は必ずしも一致しません。
実際、無症状の健常者でも椎間板ヘルニアが認められる割合は高いことが報告されています。
⇒「ヘルニア=痛みの原因」と短絡的に考えないことが重要です。
自然経過と予後
腰椎椎間板ヘルニアは、時間経過とともに自然縮小・吸収されることが多い疾患です。
複数の研究により、
- 多くの症例で数週間〜数か月で症状が改善
- 保存療法と手術療法で、長期成績には大きな差がない
ことが示されています。
緊急手術が必要なケース(膀胱直腸障害など)を除けば、まず保存療法が第一選択となります。
理学療法の考え方
理学療法では、単に「腰だけ」を診るのではなく、
- 疼痛の出現パターン
- 姿勢・動作の特徴
- 股関節や胸椎の可動性
- 体幹筋の機能
- 日常生活・仕事動作
などを総合的に評価します。
ポイントは以下の通りです
- 神経症状を悪化させない動作指導
- 過度な安静を避け、適切な活動量を確保
- 腰椎へのストレスを減らす運動療法
- 再発予防を見据えた動作・生活指導
近年では、「安静よりも適切な運動」が推奨されている点も重要です。
まとめ
- 腰椎椎間板ヘルニアは自然経過で改善する可能性が高い
- 画像所見だけで重症度は判断できない
- 多くのケースで保存療法が有効
- 理学療法では「動き」や「生活背景」を重視することが重要
不安をあおる情報に振り回されず、
正しい知識と段階的なリハビリが回復への近道になります。
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