朝の冷え込みは転倒リスクを上げる
― 起床直後は「ゆっくり」がいちばんの安全策 ―
冬の朝、布団から出る瞬間ってちょっとした勇気がいりますよね。
実はこの「冷え込みの時間帯」、転倒リスクがぐっと高まることをご存じでしょうか。
今日は、なぜ朝は転びやすいのか、そしてどう動けば安全なのかを、説明します。
🧊 朝は体が“固まりやすい”時間帯
冬の朝は気温が低く、体の筋肉や関節が冷えてこわばりやすくなります。
- 筋肉が硬くて動きがぎこちない
- 関節の動きがスムーズでない
- 反応速度が落ちる
こうした状態で急に立ち上がると、バランスを崩しやすくなり、転倒につながることがあります。
特に高齢の方は、筋力やバランス能力が低下しやすいため、影響が大きくなりがちです。
🩸 起きた直後は血圧が安定していない
寝ている間は血圧が低く、起きた瞬間に急に立ち上がると、血圧が追いつかず立ちくらみが起きることがあります。
- ふらつく
- 目の前が暗くなる
- 体がフワッと浮くような感覚になる
こうした症状があると、転倒の危険が一気に高まります。
🛏 起床直後は「ゆっくり」が基本
― 4つのステップを詳しく解説 ―
✔ 布団の中で軽く体を動かす
起きる前に布団の中で少し体を動かすだけで、筋肉や関節が温まり、動きがスムーズになります。
どう動かすと良い?
- 手をグーパーする
- 足首をゆっくり回す
- 膝を立てて左右に倒す
- 軽く伸びをする
これらは負担が少なく、血流をゆっくり促してくれます。
体温が少し上がるだけで、ふらつきや転倒のリスクがぐっと下がります。
✔ いきなり起き上がらない
寝ている姿勢から急に起き上がると、血圧が追いつかず立ちくらみが起きやすくなります。
安全に起きるコツ
- まず横向きになる
→ 体の向きを変えるだけで血圧が少しずつ調整されます。 - 腕でベッドを押して上体を起こす
→ 腹筋に急な負担がかからず、ふらつきにくい。
この「横向き→腕で支える」動作は、特に高齢の方にとても有効です。
✔ 座ったまま数十秒待つ
座った姿勢で少し時間を置くことで、血圧が安定し、脳への血流が整います。
なぜ“待つ”ことが大事?
- 寝ている間は血圧が低い
- 起きた直後は血圧が急に変動しやすい
- すぐ立つと立ちくらみやめまいが起きやすい
深呼吸をしながら、10〜20秒ほどゆっくり過ごすだけで、転倒リスクが大きく減ります。
✔ 立ち上がるときもゆっくり
最後のステップも油断せず、慎重に動くことが大切です。
安全に立ち上がるポイント
- 足元に物が落ちていないか確認する
- 片手をベッドや家具に軽く添える
- ゆっくり体重をかけながら立つ
- 立った後もすぐ歩き出さず、数秒その場で安定させる
冬の朝は筋肉がこわばっているため、急に動くとバランスを崩しやすくなります。
“ゆっくり”は転倒予防の最強の味方です。
🌞 朝の安全習慣が1日の安心につながる
冬の朝は、体がまだ“起動中”の状態です。
スマホだって寒いと動作が鈍くなるように、人の体も冷えには弱いものです。
だからこそ、
「ゆっくり起きる」=自分の体を守るための大切な習慣
と考えてみてください。
毎日のちょっとした意識が、転倒予防につながり、安心して冬を過ごす助けになります。
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