変形性関節症は「年齢のせい」だけじゃない?
理学療法士が解説する本当の原因と対処法
こんにちは。理学療法士の鈴木です。
本日は、変形性関節症についてお伝えします。
「年齢だから仕方ないですね」
変形性関節症と診断された方が、こう言われた経験は少なくありません。
たしかに加齢は一因ですが、変形性関節症=年齢のせいだけと考えてしまうのは、少しもったいないかもしれません。
今回は理学療法士の視点から、変形性関節症の本当の原因と、日常生活でできる対処法について解説します。
変形性関節症とは?
変形性関節症とは、関節の軟骨がすり減ったり、骨の形が変化したりすることで、
痛み・こわばり・動かしにくさが出る病気です。
特に多いのは
- 変形性膝関節症
- 変形性股関節症
- 変形性脊椎症(腰・首)
中高年以降に多く見られますが、症状の出方や進行スピードには個人差があります。
「年齢のせい」だけではない理由
① 筋力低下・筋バランスの崩れ
年齢とともに筋力は低下しやすくなりますが、
特定の筋肉だけが弱くなることで関節への負担が増えることがあります。
例えば、
- 太ももの筋力低下 → 膝への負担増大
- お尻の筋力低下 → 股関節・腰へのストレス増加
関節そのものよりも、周囲の筋肉の問題が痛みを助長しているケースは少なくないです。
② 関節の使い方・動かし方のクセ
- 片足重心で立つ
- 階段をいつも同じ足から上る
- 歩くときに膝が内側に入る
こうした無意識のクセが、長年かけて関節に偏った負担をかけてしまいます。
レントゲン上の変形が軽くても、使い方が悪いと強い痛みが出ることもあります。
③ 体重・生活習慣の影響
体重増加は、膝や股関節への負担を大きくします。
また、
- 運動不足
- 長時間の同じ姿勢
- 急に運動を始める
といった生活習慣も、関節に悪影響を与えます。
変形=すぐに手術、ではありません
「変形している=もう良くならない」と思われがちですが、
画像所見と痛みの強さは必ずしも一致しません。
- 変形があっても痛みなく生活できている人
- 変形が軽くても強い痛みが出ている人
この差を生むのが、筋力・動作・生活習慣です。
そのため、多くの場合
保存療法(リハビリ・運動療法)が重要な役割を果たします。
理学療法士が考えるリハビリのポイント
・関節を守る筋力をつける
関節に直接負担をかけるのではなく、
周囲の筋肉で支えることが大切です。
・正しい動作を身につける
立つ・座る・歩くといった日常動作を見直すだけでも、痛みが軽減することがあります。
・「動かしすぎ」と「動かなさすぎ」を避ける
痛みを恐れて動かさないことも、逆に悪循環になる場合があります。
まとめ 変形性関節症は「付き合い方」が大切
変形性関節症は、確かに年齢とともに増える病気です。
しかし、
- 年齢だけが原因ではない
- 正しいリハビリで痛みは軽減できる
- 日常生活の工夫で進行を遅らせることができる
ということも、ぜひ知っておいてください。
「もう歳だから…」と諦める前に、
関節の使い方・体の動かし方を一度見直してみることをおすすめします。
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