関節の動きのしくみーなぜ動かすと痛みが減るのか
関節の動きのしくみーなぜ動かすと痛みが減るのか
関節を動かすと痛みが減るのは、体内の「痛みを抑える仕組み」が働くためです。軽い運動によって脳や神経が鎮痛物質を分泌し、痛みを感じにくくなる現象が起こります。
これを「運動誘発性疼痛抑制(EIH)」と呼びます。
🦴 関節を動かすと痛みが減るメカニズム
⭐️運動誘発性疼痛抑制(EIH)
軽い運動をすると、脳から「エンドルフィン」や「セロトニン」といった鎮痛物質が分泌され、痛みを和らげる効果が生じます。
- 内因性疼痛調節系の働き
体にはもともと痛みをコントロールする仕組みがあり、運動によってこのシステムが活性化します。オピオイド系(βエンドルフィンによるランナーズハイ)と非オピオイド系(神経や筋肉の働き)が関与しています。
- 脳の「痛み抑制モード」への切り替え
運動をすると脳が「痛みを抑えるモード」に入り、痛みのある部位だけでなく全身の痛みに良い影響を与えます。患部を直接動かさなくても、他の部位を動かすだけで痛みが軽減することもあります。
⭐️反対側を動かす効果
例えば右膝が痛いときに左足を動かすだけでも痛みが減ることがあります。これは脳幹の「下行性疼痛抑制系」が働き、左右の神経がクロスして支え合う仕組みによるものです。
⚠️ 注意点
⭐️痛みを我慢して動かすのは逆効果
炎症がある状態で無理に動かすと、組織が回復せず炎症が長引き、脳が「痛み回路」を記憶して慢性化する恐れがあります。
- 急性痛と慢性痛の違い
急性痛(ケガ直後など)は安静が必要ですが、慢性痛では動かさないと筋力低下や関節のこわばりで悪循環に陥るため、軽い運動が有効です。
✅ まとめ
- 運動で痛みが減るのは 脳と神経の鎮痛システムが働くから。
- 軽い・安全な運動 が効果的で、無理に痛みを我慢して動かすのは逆効果。
- 患部以外を動かしても痛みが軽減することがある。
つまり「動かすと痛みが減る」のは、体が本来持っている自己鎮痛機能が運動によって活性化するからなのです。
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