変形性膝関節症とはパート2
前回の記事では、変形性膝関節症の原因や症状、そして進行度について解説しました。
では、その膝の痛みを実際に改善していくためには、どのようなリハビリが効果的なのでしょうか?
今回は、科学的根拠にもとづいた 「膝OAのリハビリ方法」 を分かりやすく紹介していきます。
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リハビリ(運動療法)は本当に効果があるの?
✔ 運動療法(リハビリ)は、国内外のガイドラインで「最も強く推奨」されています。
筋力トレーニングや動作改善は、
- 痛みの軽減
- 歩行の改善
- QOL(生活の質)の向上
- 進行予防
に効果があると多くの研究で報告されています。
特に効果的なのは…
① 筋力トレーニング(大腿四頭筋+股関節周囲)
- 太ももの前(大腿四頭筋)の強化は最重要
- 股関節まわり(お尻の筋肉)を強くすると膝の負担が減る
5か月以上の継続した運動プログラムは、痛み・歩行・筋力を有意に改善するというエビデンスがあります。
② 柔軟性改善・関節モビリティ
- 裏もも(ハムストリングス)
- ふくらはぎ
- 内側の軟部組織(MCL周囲)
などの柔軟性改善は、可動域・動作の改善につながります。
③ 動作・歩き方の修正
理学療法士がチェックするポイント
- 膝が内側に入る癖
- 片脚立ちでの安定性
- 歩幅の狭さ
- 股関節の使いにくさ
歩行再練や立ち上がり動作の改善は、膝への負担を減らします。
④ 体重管理・生活指導
- 体重が1kg減ると、膝の負担は 約3〜6kg 軽くなると言われています。
- 冷やす/温める
- サポーターの使い方
などのセルフケア指導も欠かせません。
5. どんな人がリハビリの対象?
- 痛みが出始めたばかりの軽度の人
- 手術を避けたい人
- 手術前後の人
- O脚が進行してきた人
- 運動不足で筋力低下がある人
どのステージでもリハビリは有効で、早ければ早いほど改善しやすい です。
6. 注意すべきポイント(安全管理)
- 痛みが強い日は無理に負荷を上げない
- 腫れや熱があるときは安静+冷却
- 症状が悪化する場合は医師・理学療法士に相談
- O脚が進行している場合は負荷のかけ方を慎重に
7. まとめ:膝OAは「治らない病気」ではない
変形性膝関節症は、
正しく知り、正しく動けば改善できる病気 です。
✔ 筋力トレーニング
✔ 動作の見直し
✔ 体重管理
✔ セルフケア
これらを続けることで、痛みは大きく改善し、進行を抑えることができます。
膝の痛みを改善するためには、正しい知識と、自分に合った運動を継続することが大切です。
次回は、今日の内容を踏まえて 自宅でできる具体的なエクササイズや生活の工夫 を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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