熱中症と体温調節機能
理学療法士の渡邉です。
本日は「熱中症と体温調節機能」についてお話したいと思います。
熱中症は体温をうまく下げられなくなることで起こる危険な状態です。
人の体はふだん 36〜37℃前後 に保たれていますが、暑さや湿度が高い環境では体温調節機能が追いつかず、体内に熱がこもってしまいます。
🌡️ 体温調節はどう働くのか
体は次の仕組みで熱を逃がし、体温を一定に保っています。
- 皮膚血管の拡張 — 皮膚の血流を増やし、熱を外へ逃がす
- 発汗 — 汗が蒸発するときに熱が奪われる(気化熱)
- 放射・対流・伝導 — 空気や物との温度差で熱を移動させる
しかし、
- 気温が体温に近い
- 湿度が高い(75%以上)
- 風が弱い
といった条件が重なると、汗が蒸発しにくくなり、熱が逃げなくなります。
☀️ 熱中症はなぜ起こる?
熱中症は 「熱の吸収が増える」+「熱の放散が妨げられる」 ことで発生します。
熱中症を招く環境
- 高温多湿
- 日差しが強い
- 風通しが悪い
- アスファルトの照り返しが強い(地面に近い子どもは特に注意)
熱中症になりやすい人
- 高齢者(暑さ・喉の渇きを感じにくい、汗腺が減る)
- 子ども(体表面積が大きく熱を吸収しやすい)
- 脱水状態の人
- 持病がある人(心臓病・腎臓病・糖尿病など)
- 厚着・通気性の悪い服装の人
🚨 熱中症の症状(重症度別)
熱中症は段階的に進行します。早期発見がとても重要です。
軽症
- めまい
- 立ちくらみ
- 筋肉痛・こむら返り
- 大量の汗
中等症
- 頭痛
- 吐き気・嘔吐
- 倦怠感
- 集中力低下
重症
- 意識障害
- けいれん
- 高体温(40℃以上)
- 全身の臓器障害の危険
🧊 熱中症を防ぐためのポイント
熱中症は「予防」が最も大切になります。
- 暑さ指数(WBGT)をチェック
- こまめな水分・塩分補給
- 涼しい服装・日陰の活用
- 急な暑さに注意(暑熱順化)
- エアコン・扇風機を適切に使用
食事でできる予防
- ビタミンB群(疲労回復):豚肉・豆類
- ビタミンC(抗酸化):トマト・ピーマン
- 電解質(ナトリウム・カリウム):スポーツドリンクなど
🆘 熱中症かな?と思ったら
症状が出たらすぐに対処することが命を守ることにつながります。
- 涼しい場所へ移動する
- 水分・塩分を補給する(経口補水液が最適)
- 衣服をゆるめる
- 首・脇・足の付け根を冷やす
- 意識がない/水が飲めない → 119番通報
✍️ まとめ
熱中症は「体温調節機能が追いつかなくなることで起こる」身近で危険な健康トラブルです。
特に高温多湿の日本の夏(市川市も湿度が高い地域) では、日常的な予防がとても重要になります。
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