肩関節周囲炎について

おはようございます!今日3月15日は、日本にとっても特別な日です。1870年に日本初の西洋靴工場「伊勢勝造靴場」が設立され、「靴の記念日」として知られています。また、1950年には昭和天皇が香川県小豆島でオリーブの種を撒かれたことから「オリーブの日」ともされています。このように、日常生活や文化に深く関わる出来事が多い日です。
今日は「肩関節周囲炎」について詳しく説明していきたいと思います。 肩関節周囲炎とは? 肩関節周囲炎、いわゆる五十肩や四十肩は、肩の関節周囲の炎症によって引き起こされる痛みや可動域の制限を伴う状態です。特に肩の動きが悪くなることで、日常生活に支障をきたすことが多いです。肩の痛みは、炎症が進行することで筋肉や靭帯に影響を及ぼし、最終的には動かすことすら困難になることがあります。この状態を放置すると、慢性的な痛みや可動域の制限が続くことになりますので、早期のリハビリが重要です。 肩関節の解剖学 肩関節は非常に複雑な構造を持っています。肩甲骨、上腕骨、鎖骨などが関与し、周囲には多くの筋肉や腱が存在します。 肩関節周囲炎の症状 「肩の痛み 可動域の制限 夜間の痛み 日常生活における動作の困難さ」 これらの症状は、特に腕を上げたり、後ろに回したりする動作で顕著に現れます。 肩関節周囲炎の原因 「 加齢による組織の変性 、過度の使用や外傷 、糖尿病や甲状腺疾患などの基礎疾患」 これらの要因が組み合わさることで、炎症が引き起こされることが多いです。 肩関節周囲炎の種類 ・凍結肩(癒着性関節包炎):肩関節の可動域が著しく制限される状態 ・腱板損傷:肩の腱が損傷し、痛みを引き起こす ・滑液包炎:肩の滑液包に炎症が生じる それぞれのタイプによって症状や治療法が異なるため、正確な診断が重要です。 診断方法 肩関節周囲炎の診断は、医師による問診や身体検査、画像診断(X線、MRIなど)を通じて行われます。特に、肩の可動域を測定することが重要です。 治療法 ・ 保存療法:安静、アイスパック、物理療法など ・薬物療法:鎮痛剤や抗炎症薬の使用 ・リハビリテーション:専門の理学療法士による運動療法 ・手術:重度の場合は手術が必要になることもあります 予防策 定期的なストレッチや運動 、正しい姿勢を保つ 、過度な負担をかけない 肩の痛みでお悩みの方は多いと思いますが、リハビリを通じて改善することが可能です。 リハビリの重要性 肩関節周囲炎のリハビリは、痛みを軽減し、肩の可動域を回復させるために欠かせません。理学療法士による専門的なアプローチが必要です。リハビリを受けることで、筋肉の柔軟性を高め、血流を改善し、痛みを和らげることができます。 理学療法士によるリハビリの流れ 理学療法士は、まず患者さんの状態を評価し、適切なリハビリプランを立てます。 ・評価:肩の可動域や痛みの程度をチェックします。 ・運動療法:硬さをほぐすための運動を指導します。例えば、振り子運動やテーブル運動などが効果的です。 ・ストレッチ:肩や肩甲骨の筋肉を伸ばすストレッチを行います。 ・筋力トレーニング:徐々に筋力を強化するためのエクササイズを取り入れます。 ・セルフケアの指導:自宅でできるエクササイズやケア方法を教えます。 セルフエクササイズの紹介 リハビリの一環として、自宅でもできるセルフエクササイズを紹介します。これらのエクササイズは、痛みを和らげ、肩の可動域を改善するのに役立ちます。 ・振り子運動:立った状態で、肩をリラックスさせ、腕を前後に振ります。10〜15回を2〜3セット行います。 ・テーブル運動:テーブルに手を置き、肩を下げた状態で腕を前後に動かします。 ・円運動:片手で扇子のようなものを持ち、90度の角度で腹部に当て、円を描くように動かします。 これらのエクササイズは、痛みを感じない範囲で行うことが大切です。 まとめ 肩関節周囲炎のリハビリは、専門的な知識を持つ理学療法士による指導が不可欠です。早期のリハビリを受けることで、痛みを軽減し、可動域を回復させることができます。自宅でできるセルフエクササイズも取り入れながら、日常生活を快適に過ごしましょう。