リハビリ機器の紹介①赤外線治療器

今回から,リハビリ室にあるリハビリ機器をご紹介したいと思います. まずは,患者様がリハビリ前後に患部を温める為に使用される「赤外線治療器」です. この機器は,赤色塗料で着色した赤外線電球や無着色電球と赤色硝子フィルターを組み合わせて可視光線を除去して,近赤外線が照射できるものです.痛みのある場所や固くなってしまった筋肉などに照射することによって,その部分の血流が改善し,痛みを和らげたり,筋肉の硬さが取れたりします. ただ,身体の深い場所までは赤外線が届かないので,浅層部の外傷・炎症性の痛み(亜急性期,慢性期の捻挫,腱鞘炎,挫傷,関節炎などによる痛み)が適応になります. また,骨が出っ張ったところに熱が集中しやすい傾向があります.機器に近づきすぎると火傷する危険もありますので,照射中に熱すぎると感じたら遠慮なくスタッフを呼んで距離を調整してもらいましょう.